クリーニングオイルの選び方FEATURE
タイプ別に解説!
グローブのセルフメンテナンス時、多くのプレーヤーが「オイルを塗る」ことを習慣的に行っているかと思いますが、なんとなくオイルを選んでいませんか?
実はメンテナンス用オイルにはいくつかの種類や用途があります。
そのため、野球用品店やオンラインショップでの購入時に、どれを選べばいいのか迷った経験をお持ちの方も多いと思います。
そこで今回から2回にわたり、Re-Birthのグラブマスターが、メンテナンス用オイルの選び方のポイントをわかりやすくお伝えします。
POINT: メンテナンス用オイルの2つの役割を知る
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グローブ用オイルには大きく分けて2種類あります。
① クリーニングオイル…
表面の砂やほこり、古いオイルを落とすためのもの② 保革(保湿)オイル…
革を乾燥やひび割れから守り、柔軟性を保つものこれらは明確に用途が異なっていて、
「①クリーニングオイル」はグローブの表面に付着した砂やほこりなどの微粒子や、古いオイルの層により重くなったグローブをリセットする効果があります。
「②保革(保湿)オイル」は、グローブの革を乾燥やひび割れから守り、革の柔軟性が失われるのを防ぐ効果があります。
通常のお手入れでは、まず「クリーニングオイル」で汚れを落とし、その後に「保革オイル」を塗ります。
(詳しい手順は グローブが長持ちするメンテナンス術 をご覧ください)今回は、前者の「クリーニングオイル」について、オイルのタイプ別での選び方を紹介します。
手軽に使えるシートタイプ

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持ち運びやすく、すぐに使えるのがシートタイプの魅力です。
ただしシートの耐久性上、強くこすると破れやすいため、汚れがひどいグローブには不向き。また、グローブに乾燥やひび割れがある場合は、クリーニング効果が低いだけでなく、オイルが革の繊維に染み込んでしまい重くなる原因にもなります。
1POINT ADVICE

手軽に使えるシートタイプは、新品に近い状態のグローブにおすすめです。
しつこい汚れに強い液体タイプ

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タオルや布に含ませて使う液体タイプは、シートよりもクリーニング効果が強力です。
ただしこちらも、乾燥やひび割れがあるグローブには注意が必要。
液体でなじみやすいがゆえに、オイルが革に浸透しすぎると、グローブが重くなってしまいます。また液体タイプにはスプレー式と瓶入りがありますが、どちらもふき取る面積にあわせて少量ずつ使うのがコツ。
1POINT ADVICE

特にスプレー式は、一度に広範囲に塗ると蒸発や浸透が早く、十分なクリーニング効果が出にくくなります。
乾燥や擦れがあるグローブにおすすめのクリームタイプ

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乾燥や擦れが目立つ使い込まれたグローブには、他のタイプに比べてオイルが浸透しにくい、クリームタイプが適しています。
経年劣化が激しい部分でも汚れが落ちやすく、しっとり感も得ることができるのが特徴です。1POINT ADVICE

クリームタイプはクリーニング力では液体タイプに劣るため、布やブラシで擦っても汚れが残る場合があります。
初めてのメンテナンス時に迷ったら、マルチクリーナーでもOK

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新品のグローブや初めてのメンテナンス時、「どれを選べばいいか分からない」というときは、クリーニングと保革(保湿)機能を兼ねたマルチクリーナータイプも選択肢になります。
ただし万能ではなく、クリーニング力も保革力も平均的です。1POINT ADVICE

マルチクリーナーは、古いグローブや使い込んだグローブには効果が薄いため、あまり使用をおすすめできません。
Re-Birthグラブマスターからの
コメント
クリーニングオイルも各メーカーから様々な種類が発売されていますが、今回ご紹介したタイプによる使い分けを知っておけば、グローブにオイルが染み込んで逆に汚れてしまったり、グローブが重くなったりするなどのトラブルを避けることができます。
次回ご紹介する保革用オイルの選び方とあわせて、お持ちのグローブに最適なメンテナンス用のオイルを見つけてくださいね。
GLOVE MASTER PROFILE
- 阿部 樹TATSUKI ABE

- Re-Birthのゴールドグラブマスター。スポーツ系専門学校を卒業後、2022年からグローブ再生の技術習得を開始し、Re-Birthのグラブマスター上級資格の「ゴールド」を最速で取得。また、甲子園出場校の野球部OBでもあり、お客様一人ひとりのニーズに寄り添う接客スタイルで中高生を中心にグローブの型付けアドバイスも積極的に行っている。